遠崎くんの、バカ。 あんなの、ずるいよ……っ! 思い出すのは、至近距離で見つめられた彼の綺麗な瞳。 『俺以外の奴に、簡単に笑いかけんな』 『お前が他の男と楽しそうにしてんのが、狂いそうなほど嫌なんだよ』 ……まるで、遠崎くんが私のことを……。 そこまで考えて、私は「いやいやいやっ!」と思い切り首を横に振った。 そんなわけないよっ! だって相手はあの遠崎くんだよ? 学校一の王子様だよ!? 私なんて普通で、取り柄もなくて、いつもドジばっかりして仕事を増やしてるお荷物なのに。