氷の王子の、溶けない独占欲。





て、店員さん、さっきの棚の前でのやり取り見てたんだっ……!?






顔がカッと火を噴きそうなくらい熱くなる。


慌てて後ろの遠崎くんを振り返ると──学校一の『氷の王子』の頬に赤みが差している。








「……っ、言わないでください」








遠崎くんはそう呟くと、私から顔を背けてしまった。








「あら、ごめんなさい。うふふ、お熱いことで」








店員さんは楽しそうに笑いながら、手際よく商品を大きな紙袋へと詰めてくれた。








「あ、ありがとうございましたっ」








書類の控えを受け取ると、遠崎くんはひったくるようにしてその大きな紙袋を自分で持った。