氷の王子の、溶けない独占欲。





切れ長の瞳が、信じられないものを見るかのように大きく見開かれ、私を真っ直ぐに射抜く。








「……お前、本気で言ってる?」




「う、うん。遠崎くん、すごく怒ってたから。嫌な思いさせちゃって、ごめんなさいっ……」








私が眉を下げて俯くと、遠崎くんは深いため息をつきながら、片手で乱暴に前髪をかき上げた。








「……お前、本当にどっかネジ抜けてんだろ」




「えっ、ネジ?」




「俺が怒ってたのは、あいつにイライラしたからじゃねぇよ」








遠崎くんは一歩、私の方へ距離を詰めた。




背の高い彼の影が私をすっぽりと包み込む。


見上げる彼の瞳は、いつもの氷のような冷たさはなく、何かを必死に堪えるような、熱い光を帯びていた。








「じゃあ、なんで……?」