氷の王子の、溶けない独占欲。















学校の校門を出て、駅前の大きな文房具店へと向かう道すがら。




私たちの間には、重苦しい沈黙が流れていた。




遠崎くんは私のスクールバッグを持ったまま、いつもより少し早いペースで歩いている。




私は彼の2歩後ろを、必死に小走りでついていく形になっていた。








やっぱり、すごく怒ってる。


先輩に頼まれて、無理やり私と買い出しに行かされたのが嫌だったんだ……。


ちょっとだけでも、仲良くなれたと思ってたんだけどな……っ。








胸の奥が、ぎゅっと締め付けられるように痛む。




雨の日にあんなに優しく守ってくれた遠崎くんはどこに行っちゃったんだろう、と悲しくなって、私は自然と視線が地面へと落ちてしまう。








「……おい」








突然、前方から低い声が降ってきた。