これ以上引き止めたら、本当に迷惑になっちゃう。 「うん! 本当にありがとう……! また明日、図書室でね!」 私は何度も頭を下げると、駅の階段を駆け上がった。 改札の手前で一度だけ振り返ると、雨の中にポツンと立つ遠崎くんが、私が中に入るのをじっと見届けてくれているのが見えた。 私はもう一度小さく手を振って、改札へと吸い込まれていった。