氷の王子の、溶けない独占欲。





















最終下校の時刻を予告するチャイムが鳴り響く。








「……よし、今日はこれで終わりっ!」








私がそう言うと、遠崎くんが荷物をまとめ始める。


私もバッグを肩にかけ、図書室の鍵を閉める遠崎くんの後ろをついて歩いた。




下駄箱に着くと、そこには外の雨の激しさに立ち尽くしている他の生徒たちが数人いた。




外は完全に土砂降り。




昼間よりもさらに雨脚が強くなっている。


私は自分の下駄箱からローファーを取り出して履き替えながら、玄関に置き去りの傘のことを思い出して、小さくため息をついた。






はあ、どうしよう……っ。


この雨の中、駅まで走ったらすぐにズブ濡れになっちゃうよね……。






……とりあえず、少し雨が弱まるまでは昇降口で待たせてもらおう!