氷の王子の、溶けない独占欲。









「遅い。……あと部屋が暗い。そこのスイッチ押して」




「うっ、うん! すぐ点けるねっ」








私は入り口の壁にあるスイッチを押し、図書室の蛍光灯を点けた。




パッと白い光が部屋を満たす。


少しほっとしながらカウンターに戻ると、遠崎くんは相変わらずキーボードを叩く手を止めていなかった。




今朝、教室であんなに冷たく「話しかけるな」と言われたから、私は余計に緊張してしまう。








「今日は、何からやればいいかな……?」




「昨日と同じ。返ってきた本を棚に戻して。終わったら新刊のブッカー貼りを手伝ってもらう」




「うんっ、分かった……!」








私は台車を押して、静かに作業を始めた。