氷の王子の、溶けない独占欲。







「ううん、忘れちゃった……」




「マジで!? 私、お母さんに車で迎えに来てもらうから、駅までなら傘で送るよ!?」




「ほんとっ!? ありがとう陽葵……あっ」








私は、ハッと今日が図書委員の当番日であることを思い出した。




時計を見ると、もう当番の始まる時間だ。








「ごめんね陽葵っ! 私、これから図書室に行かなきゃいけないの。終わる頃には陽葵、もう帰っちゃってるよね……?」




「あ、そっか! 委員会あるもんね!? 終わるまで待っててあげたい、けど……」








「親の車、待たせらんない……」と、陽葵は申し訳なさそうに眉を下げた。