氷の王子の、溶けない独占欲。



1限目、2限目、3限目……と、授業は淡々と進んでいく。








私は授業に集中しようと黒板を必死に書き写していたけれど、時折不思議な感覚に囚われていた。




ノートを書く手を止めてふと前を見ると、遠崎くんがほんの少しだけ後ろに上体を反らせていたり、窓の外を見る振りをしながら、私の席の方に視線を流しているような気がするのだ。






でも、私が不思議に思って見つめ返すと、彼はすぐに教科書に目を落としたり、頬杖をついてつまらなさそうに視線を逸らしてしまう。






……う〜ん……、気のせいだよね。


遠崎くんが私を見る理由なんてないもん。












お昼休みになり、陽葵とお弁当を食べ、午後の授業も終わる頃。














お天気予報の通り、窓の外はどんどん暗い雲に覆われていった。