氷の王子の、溶けない独占欲。











放課後を告げるチャイムが学校に響き渡る。




その音を聞いた瞬間、私の心臓はドキンと大きな音を立てた。








「……はぁ」










小さくため息をつきながら、私は机の横にかけていたスクールバッグを手に取る。




桜庭(さくらば) ゆら。


2年生に進級して、1ヶ月。


新しく決まった委員会活動が、今日から本格的に始まるのだ。










私が選んだ──というか、余っていたから入ることになったのは「図書委員」。


静かで本がたくさんあって、のんびり仕事ができそう。そう思っていた。










……昨日、同じクラスのペアが『彼』だと知るまでは。