アニタッチのような、動物と触れ合える場所に来ると不思議なことに遭遇することがあります。
基本的に動物は騒々しい人間が嫌いです。
声が大きい人や動作が大きい人は動物に嫌われることが多いように感じます。
そして和樹さんは完全にそういう人。
かわいい動物を前にするとテンションが高く、動物と触れ合いたくて接近するけど騒々しくて逃げられる可哀想な人です。
ただ、そんな人でも引き寄せてしまう動物たちがいました。
イタズラが大好きな動物たちです。
そういう動物は騒々しい人でもためらわずにからかいます。
暴力的な人にはちょっかいは出さないですが、イタズラしても許してくれそうなお人好しを狙ってちょっかいを出すのです。
そんなイタズラ好きな動物の中でも鳥は特に和樹さんのような包容力のある男性が大好きみたい。
鳥と触れ合えるケージに入った時のことです。
彼はさっきのようにスマホを構えるのですが、鳥たちは警戒しているのか彼を遠巻きに見ていました。
近づいても、バサバサと逃げていくのです。
「ああ、近寄らせてもくれない。あんなにかわいいのに」
しょんぼりする和樹さん。
本当にかわいいものに目がないようです。
あまりにも哀れだったので、少し助言をすることにしました。
「ねえ、和樹さん。これは明治神宮で鳥寄せをするのが得意な人から聞いた情報なんだけど」
「うん?」
「鳥って、手をお皿のように構えて、ジッと黙って立っていると鳥の方から寄ってくるらしいよ」
「え?なんだ、それ。野鳥を呼ぶ餌台みたいだね」
「そうそう。そんな感じ。そうすれば寄って来るんじゃない?」
「そうなんだ。とりあえず、やってみよう」
すると彼は気をつけをするように足を揃えて棒立ちになり、お釈迦様のように手を水平に構えます。
うん、やっぱりこの人は素直だ。
あまりに素直すぎて、悪い人に騙されないか心配になっちゃう。
それにしても、この姿は神々しい。
もともと私は彼を優しすぎて神様みたいと思っていましたが、天に召されるような格好で立っていると五光が指しているような錯覚を受けます。
平凡な顔立ちなのに、なんか立派な人みたい。
「いいよ、和樹さん。その調子!」
彼は 「本当に来るのかな?」と不安そうな顔をしていましたが、次の瞬間、端の網にしがみついていた白くて大きな鳥がバサッと翼を広げて飛んできたのです!
「来た!」
私が小声で伝えると彼は振り向こうとしました。
しかし、振り向けませんでした。
なぜなら白い鳥が彼の頭に止まったからです。
「いっ!」
彼は肩をすぼめて視線を上に向けます。
白い鳥は彼の髪に捕まりながら、バサバサと羽ばたいていました。
爪が頭部に刺さって痛そうに思えましたが、彼は困惑の表情をするばかり。
「なんで頭?フン、しないよな?今、どういう状況?」
私は見たままに答えます。
「えっと、巣作りしている?めっちゃ和樹さんの髪を食べてるよ」
白い鳥はしきりに和樹さんの髪をついばんでいました。
どう見ても巣作りにしか見えません。
子どもの頃、以前住んでいた家の軒先でツバメが巣を作ったことがあるのですが、その時のツバメと全く同じ動作でした。
私は思わず吹き出して笑います。
「プッ!」
「いや、笑ってないでよ。これ、どうしよう?」
「写真、撮ってあげる。ポケットに手を入れていい?」
「うん、お願い。撮って!」
本当に無防備です。
指紋認証のために躊躇なく自分の指を差し出してくる姿に、私に対する純粋な信頼を感じて胸がキュンとする。
……だけど、カメラアプリを開こうとした瞬間、画面の上に浮かぶLINEの通知アイコンが嫌でも目に入りました。
『星子』——先ほど見た女性の名前。
(まだ返信してないのかな……。私とデートしてること、知ってるんだよね? 一体、どんな関係なの?)
自分への無防備な信頼は嬉しいのに、彼の過去や人間関係を何も知らない自分がもどかしくて、胸の奥がチクチクと痛み出す。
「いてて! ともえさん、早く撮ってー!」
「あ、ごめんごめん!」
慌ててシャッターを切れば、画面には頭上で翼を広げる白い鳥と、泣きそうな顔で天を見上げる和樹さんの姿。
「うわ、すごい! フランダースの犬のネロが天使に持ち上げられてるみたいだ!」
楽しそうに笑う彼の横顔を見つめながら、私は密かに溜息をついた。
(私がこんなに一人でヤキモキしてるのに、この人は何も知らずに無邪気に笑って……! もう、男の人って本当に鈍感なんだから!)
モヤモヤとした嫉妬の炎を胸に燃やしながら、私はプリプリと怒りを込めて彼の後を追ったのだった。
そして私がこんなにイライラしているのに、彼と来たら写真を見てご満悦。
「これ、スマホの壁紙にしようかな」
呑気にそんなことを言ってます。
私がこんなに悩んでいるのに、何、その笑顔。
なんだか無性に腹が立ってきました。
そんな私の心境などお構いなしに、彼は隣の部屋を指さしました。
「もう鳥はいいよね!それじゃあ、メインのカピバラの部屋に行こう」
「そうね」
冷たく返事をしたのに、彼は私の感情に気づきません。
本当、男って鈍感!
私は一人、プリプリ怒りながら鳥のゲージを出ていく彼の後を追いました。
一番の目玉とも言えるカピバラの部屋は学校の教室2つ分くらいの広い部屋です。
開放的で清潔感がありました。
中にいたのはカピバラだけではなく、耳の長い黒いヤギやワオキツネザル、名前がわからない尻尾の長いサルに、真っ白な顔のフクロウやくちばしがとても長い鳥などバラエティー豊かです。
当然、中に入った瞬間、彼はテンションマックスになりました。
「おおっ!すごいな!」
彼は子どものように目をキラキラと輝かせます。
私も多少の苛つきは残っていましたが、それでも珍しい動物を前にすると気分が上がりました。
「あれがカピバラね!思ったより大きい。それに本当にお風呂に入っている。かわいい」
「そうだね!近づいて触ってみようか」
私たちはさっそくカピバラのもとへと向かいます。
カピバラはアニメののほほんとした印象が強かったのですが、正直、 (かなりデフォルメしているんでしょ?)と決めつけていました。
ですが、実際にカピバラの前に立つとそれが誇張ではなかったと思い知らされます。
のほほんとした顔。
うっとりと細めた目。
ずんぐりとしたフォルム。
まんま、アニメのカピバラだったのです。
動きものっそのっそしていて、気力のないオジサンみたい。
(かわいいけど、オジサン感が強すぎて、キャアキャア騒ぐほどじゃないかな)
私はそんな感想を持ちましたが、彼は変わらずテンションマックス。
パシャパシャと写真を撮ったと思ったら、壁に貼ってあるカピバラ情報を見て目を輝かせました。
「ともえさん。カピバラ、餌を上げてもいいんだって。上げようか」
「いいね。お金かかるけどいいの?」
「もちろん」
そう言って彼は部屋の中央にある餌場に行きました。
私もついて行ったのですが餌場は厳重で、重たい扉の中にあるのです。
入場の時に買っていた餌チケットを二枚、箱に入れて彼は餌の草の束を二つ取り出して一つを私に渡します。
「ともえさんも餌やりやろう」
ニコニコと差し出してくる和樹さんを見て、優しい配慮を嬉しく思います。
しかし、それと同時に (そんな気遣いができるのに、どうして星子さんのことは話してくれないの?)と思ったりもして、私が今、情緒不安定なことを自覚してしまって落ち込みました。
餌を受け取った私がトボトボとカピバラに向かっていると、なぜか後ろから小さな悲鳴が。
「おわっ、ちょ、ちょっと!」
「どうしたの?」
振り向いて驚きました。
なんとカピバラのもとへ向かおうとしている和樹さんに黒いヤギが群がっているのです!
めえっ、めえっ!
ヤギたちは私には目もくれず、必死に和樹さんにすがっています。
当然、彼らの狙いはその手に持つ草。
和樹さんはヤギに詰められて戸惑うばかり。
「ちょっと待ってくれ!先にカピバラに餌を上げたいんだ」
なぜかヤギに向かって説得を始める和樹さん。
私は思わず苦笑します。
(ヤギに言葉は通じないのに)
しかし、ヤギたちの反応は斜め上でした。
彼らは自分たちに餌を与えるつもりがないことを理解したらしく、必死になって彼に詰め寄りだしたのです。
んめえええ!
んめええええ!
声が大きくなりました。
(彼はどうするんだろう)
そう思っていると、和樹さんはヤギをすり抜けようと体をそらしました。
逃げられると思ったのでしょう。
ヤギは逃げる彼氏にしがみつく女性のように和樹さんの服の裾に噛みつきました。
「げっ!」
慌てる和樹さん。
必死に和樹さんの服をムシャムシャするヤギ。
とんでもない光景でしたが、それがお笑いのコントのようで私は思わず吹き出してしまったんです。
「ぷっ!めっちゃ食べられてる!」
笑った私を和樹さんは顔を真っ赤にしながら見つめます。
「と、ともえさん!助けてくれ!」
慌てふためく彼を見て、私はついつい (ざまあみろ)と思ってしまいました。
私をモヤモヤさせた罰です。
大人しく服を食べられてください。
私は振った男に追いすがられるいい女の気分で髪をかきあげながら言いました。
「先にカピバラさんのところに行ってるね!」
「そんな!ともえさん!」
私に手を差し伸べて助けを求める和樹さん。
その和樹さんの服を掴んで引き止めるヤギさん。
そして、昔の男に振り返らずに新しい男のもとへ行く私。
なんか昼ドラみたい。
そんなことを思いながらカピバラさんに餌をあげる私なのでした。
基本的に動物は騒々しい人間が嫌いです。
声が大きい人や動作が大きい人は動物に嫌われることが多いように感じます。
そして和樹さんは完全にそういう人。
かわいい動物を前にするとテンションが高く、動物と触れ合いたくて接近するけど騒々しくて逃げられる可哀想な人です。
ただ、そんな人でも引き寄せてしまう動物たちがいました。
イタズラが大好きな動物たちです。
そういう動物は騒々しい人でもためらわずにからかいます。
暴力的な人にはちょっかいは出さないですが、イタズラしても許してくれそうなお人好しを狙ってちょっかいを出すのです。
そんなイタズラ好きな動物の中でも鳥は特に和樹さんのような包容力のある男性が大好きみたい。
鳥と触れ合えるケージに入った時のことです。
彼はさっきのようにスマホを構えるのですが、鳥たちは警戒しているのか彼を遠巻きに見ていました。
近づいても、バサバサと逃げていくのです。
「ああ、近寄らせてもくれない。あんなにかわいいのに」
しょんぼりする和樹さん。
本当にかわいいものに目がないようです。
あまりにも哀れだったので、少し助言をすることにしました。
「ねえ、和樹さん。これは明治神宮で鳥寄せをするのが得意な人から聞いた情報なんだけど」
「うん?」
「鳥って、手をお皿のように構えて、ジッと黙って立っていると鳥の方から寄ってくるらしいよ」
「え?なんだ、それ。野鳥を呼ぶ餌台みたいだね」
「そうそう。そんな感じ。そうすれば寄って来るんじゃない?」
「そうなんだ。とりあえず、やってみよう」
すると彼は気をつけをするように足を揃えて棒立ちになり、お釈迦様のように手を水平に構えます。
うん、やっぱりこの人は素直だ。
あまりに素直すぎて、悪い人に騙されないか心配になっちゃう。
それにしても、この姿は神々しい。
もともと私は彼を優しすぎて神様みたいと思っていましたが、天に召されるような格好で立っていると五光が指しているような錯覚を受けます。
平凡な顔立ちなのに、なんか立派な人みたい。
「いいよ、和樹さん。その調子!」
彼は 「本当に来るのかな?」と不安そうな顔をしていましたが、次の瞬間、端の網にしがみついていた白くて大きな鳥がバサッと翼を広げて飛んできたのです!
「来た!」
私が小声で伝えると彼は振り向こうとしました。
しかし、振り向けませんでした。
なぜなら白い鳥が彼の頭に止まったからです。
「いっ!」
彼は肩をすぼめて視線を上に向けます。
白い鳥は彼の髪に捕まりながら、バサバサと羽ばたいていました。
爪が頭部に刺さって痛そうに思えましたが、彼は困惑の表情をするばかり。
「なんで頭?フン、しないよな?今、どういう状況?」
私は見たままに答えます。
「えっと、巣作りしている?めっちゃ和樹さんの髪を食べてるよ」
白い鳥はしきりに和樹さんの髪をついばんでいました。
どう見ても巣作りにしか見えません。
子どもの頃、以前住んでいた家の軒先でツバメが巣を作ったことがあるのですが、その時のツバメと全く同じ動作でした。
私は思わず吹き出して笑います。
「プッ!」
「いや、笑ってないでよ。これ、どうしよう?」
「写真、撮ってあげる。ポケットに手を入れていい?」
「うん、お願い。撮って!」
本当に無防備です。
指紋認証のために躊躇なく自分の指を差し出してくる姿に、私に対する純粋な信頼を感じて胸がキュンとする。
……だけど、カメラアプリを開こうとした瞬間、画面の上に浮かぶLINEの通知アイコンが嫌でも目に入りました。
『星子』——先ほど見た女性の名前。
(まだ返信してないのかな……。私とデートしてること、知ってるんだよね? 一体、どんな関係なの?)
自分への無防備な信頼は嬉しいのに、彼の過去や人間関係を何も知らない自分がもどかしくて、胸の奥がチクチクと痛み出す。
「いてて! ともえさん、早く撮ってー!」
「あ、ごめんごめん!」
慌ててシャッターを切れば、画面には頭上で翼を広げる白い鳥と、泣きそうな顔で天を見上げる和樹さんの姿。
「うわ、すごい! フランダースの犬のネロが天使に持ち上げられてるみたいだ!」
楽しそうに笑う彼の横顔を見つめながら、私は密かに溜息をついた。
(私がこんなに一人でヤキモキしてるのに、この人は何も知らずに無邪気に笑って……! もう、男の人って本当に鈍感なんだから!)
モヤモヤとした嫉妬の炎を胸に燃やしながら、私はプリプリと怒りを込めて彼の後を追ったのだった。
そして私がこんなにイライラしているのに、彼と来たら写真を見てご満悦。
「これ、スマホの壁紙にしようかな」
呑気にそんなことを言ってます。
私がこんなに悩んでいるのに、何、その笑顔。
なんだか無性に腹が立ってきました。
そんな私の心境などお構いなしに、彼は隣の部屋を指さしました。
「もう鳥はいいよね!それじゃあ、メインのカピバラの部屋に行こう」
「そうね」
冷たく返事をしたのに、彼は私の感情に気づきません。
本当、男って鈍感!
私は一人、プリプリ怒りながら鳥のゲージを出ていく彼の後を追いました。
一番の目玉とも言えるカピバラの部屋は学校の教室2つ分くらいの広い部屋です。
開放的で清潔感がありました。
中にいたのはカピバラだけではなく、耳の長い黒いヤギやワオキツネザル、名前がわからない尻尾の長いサルに、真っ白な顔のフクロウやくちばしがとても長い鳥などバラエティー豊かです。
当然、中に入った瞬間、彼はテンションマックスになりました。
「おおっ!すごいな!」
彼は子どものように目をキラキラと輝かせます。
私も多少の苛つきは残っていましたが、それでも珍しい動物を前にすると気分が上がりました。
「あれがカピバラね!思ったより大きい。それに本当にお風呂に入っている。かわいい」
「そうだね!近づいて触ってみようか」
私たちはさっそくカピバラのもとへと向かいます。
カピバラはアニメののほほんとした印象が強かったのですが、正直、 (かなりデフォルメしているんでしょ?)と決めつけていました。
ですが、実際にカピバラの前に立つとそれが誇張ではなかったと思い知らされます。
のほほんとした顔。
うっとりと細めた目。
ずんぐりとしたフォルム。
まんま、アニメのカピバラだったのです。
動きものっそのっそしていて、気力のないオジサンみたい。
(かわいいけど、オジサン感が強すぎて、キャアキャア騒ぐほどじゃないかな)
私はそんな感想を持ちましたが、彼は変わらずテンションマックス。
パシャパシャと写真を撮ったと思ったら、壁に貼ってあるカピバラ情報を見て目を輝かせました。
「ともえさん。カピバラ、餌を上げてもいいんだって。上げようか」
「いいね。お金かかるけどいいの?」
「もちろん」
そう言って彼は部屋の中央にある餌場に行きました。
私もついて行ったのですが餌場は厳重で、重たい扉の中にあるのです。
入場の時に買っていた餌チケットを二枚、箱に入れて彼は餌の草の束を二つ取り出して一つを私に渡します。
「ともえさんも餌やりやろう」
ニコニコと差し出してくる和樹さんを見て、優しい配慮を嬉しく思います。
しかし、それと同時に (そんな気遣いができるのに、どうして星子さんのことは話してくれないの?)と思ったりもして、私が今、情緒不安定なことを自覚してしまって落ち込みました。
餌を受け取った私がトボトボとカピバラに向かっていると、なぜか後ろから小さな悲鳴が。
「おわっ、ちょ、ちょっと!」
「どうしたの?」
振り向いて驚きました。
なんとカピバラのもとへ向かおうとしている和樹さんに黒いヤギが群がっているのです!
めえっ、めえっ!
ヤギたちは私には目もくれず、必死に和樹さんにすがっています。
当然、彼らの狙いはその手に持つ草。
和樹さんはヤギに詰められて戸惑うばかり。
「ちょっと待ってくれ!先にカピバラに餌を上げたいんだ」
なぜかヤギに向かって説得を始める和樹さん。
私は思わず苦笑します。
(ヤギに言葉は通じないのに)
しかし、ヤギたちの反応は斜め上でした。
彼らは自分たちに餌を与えるつもりがないことを理解したらしく、必死になって彼に詰め寄りだしたのです。
んめえええ!
んめええええ!
声が大きくなりました。
(彼はどうするんだろう)
そう思っていると、和樹さんはヤギをすり抜けようと体をそらしました。
逃げられると思ったのでしょう。
ヤギは逃げる彼氏にしがみつく女性のように和樹さんの服の裾に噛みつきました。
「げっ!」
慌てる和樹さん。
必死に和樹さんの服をムシャムシャするヤギ。
とんでもない光景でしたが、それがお笑いのコントのようで私は思わず吹き出してしまったんです。
「ぷっ!めっちゃ食べられてる!」
笑った私を和樹さんは顔を真っ赤にしながら見つめます。
「と、ともえさん!助けてくれ!」
慌てふためく彼を見て、私はついつい (ざまあみろ)と思ってしまいました。
私をモヤモヤさせた罰です。
大人しく服を食べられてください。
私は振った男に追いすがられるいい女の気分で髪をかきあげながら言いました。
「先にカピバラさんのところに行ってるね!」
「そんな!ともえさん!」
私に手を差し伸べて助けを求める和樹さん。
その和樹さんの服を掴んで引き止めるヤギさん。
そして、昔の男に振り返らずに新しい男のもとへ行く私。
なんか昼ドラみたい。
そんなことを思いながらカピバラさんに餌をあげる私なのでした。
