たった、それだけ。
たったそれだけなのに。
「……っ!」
胸が、ぎゅっとなった。
私だって、ずっと言いたかった。
久しぶりって。
会いたかったって。
もっと一緒にいたいって。
だけど、恥ずかしくて。
「もう! 急に会えなくなったと思ったら、まさか生徒会長になってるなんて思わなかったよ!」
結局、出てきたのはそんな言葉だった。
碧くんは、ふっと笑う。
「内申点稼ぎ」
「えぇ!? そんな理由なの!?」
「まあな。二人もやりなよ、生徒会。柚乃ちゃんは向いてると思う。成績いいし」
「本当ですか? 考えてみようかな」
「うん。小春は……まあ」
「もう!! 碧くん!!」
絶対、今、何か言いかけたよね!?
どうせ私には向いてないとか、そんなことを思ったんでしょ!
「ははっ」
碧くんは楽しそうに笑う。
……もう。
昔から、こういうところは全然変わらない。
「ほら、三人とも! 写真を撮るわよ!」
ママたちの声が聞こえて、私たちは看板の前に並んだ。


