「お前なんて、生きてるんじゃねぇよ!」
「目障りなんだけど。マジ消えてくれる?」
「お前の顔、なんか見てるだけでムカつくんだけど」
ガタンッ。
椅子や机の倒れる音。
周囲に響く怒鳴り声。
――悪口の連鎖。
くだらない。
何も返さない。
返すだけ、無駄だ。
「お前、聞いてんのかよ小崎 奈緒!」
小崎 奈緒(おざき なお)。
私の……。
私の名前。
あぁ、もう何。
いちいちうるさいなぁ。
「何?」
短く返す。
「私に何か用?」
用事がないなら、話しかけないでもらえるかな。
ガンッ。
私は、後頭部に強い痛みを感じ、意識が遠のいていく。
「お前がうざいって言ってんだよ!マジで消えろお前!死ね!」
――そこで私は、意識を失った。



