そう思った時、
「……ちょっと、ごめんね」
陽依ちゃんが席を立って、教室から出て行ってしまった。
やっぱり正直に言わないほうが良かったのかもしれない。
よりにもよって同じクラスに私と霧谷くんが一緒にいるところを見てた人がいるなんて思わなかった。
とにかく、陽依ちゃんときちんと話をしないと!
私は急いで陽依ちゃんを追いかけた。
陽依ちゃんは、屋上へ続く階段に座り込んで泣いていた。
「陽依ちゃん、ごめんね、私……」
なんて言ったらいいのかわからなくて言葉を続けられずにいると、
「……どうして?」
膝に顔をうずめて泣いてる陽依ちゃんが、かすれた声でつぶやいた。
「どうして優羽ちゃんなの……」
「陽依ちゃん……」
「わかってる。優羽ちゃんはかわいいし、頭も良くて、優しくて、モテるのは当然だよね」
「そんな……」


