「昨日の放課後、霧谷くんと一緒に裏庭にいたでしょ? 私、偶然見たんだ」
「え!?」
誰もいないと思っていたのに、まさか見ていた人がいるなんて思わなかった。
「もしかして、告白されてたの?」
今は「違う」って言ったほうがいいだろうか。
でも、私と霧谷くんには何も接点がないから、適当なことは言えない。
それに、今はごまかせても、いつか耳に入るかもしれない。
それなら今言ったほうがいいのかもしれない。
「……うん……」
色々考えて、私は正直に頷いた。
その瞬間、陽依ちゃんが動揺したのがわかった。
「やっぱりそうなんだ! 天音さんモテるもんね~」
星野さんが明るく言う。
「それで、OKしたの?」
「……断ったけど」
「え~なんで? 霧谷くんイケメンなのに」
私と星野さんの会話で、陽依ちゃんが今にも泣き出しそうな表情をしているのに気づいた。
早くこの話題終わりにしないと。


