『甘えたくて……』
その言葉に、私は胸の奥が苦しくなった。私だって学業と生徒会の仕事で頭がいっぱいになって、逃げ出したいくらいなのに。
メンバーたちに言われた陰口だって、思い返せば胸が痛む。
——私だって、私だって……!
目の色を変えて、私は口を開いた。
「瑠衣君、私だって疲れてるの! 手、離して! あと重たい!」
しまった……。ついカッとなって本音をぶちまけてしまった。
気づけば、私たちの間には重い空気が流れていた。
「る、瑠衣君……ごめんね」
私はバツが悪そうに謝った。けれど瑠衣君は黙り込んだままだ。もしかして、機嫌を損ねちゃったのかな……。

