昔から控えめな私は、自分なりにできることを見つけたかった。
それが生徒会の仕事だった。
人前に立つのは得意じゃないけれど、みんなが楽しく学校生活を送れるように力になりたくて、会長に立候補したのだ。
それなのに今は自分のことで手いっぱいで、本来の目標を考える余裕さえもなくなっていた。
メンバーがまとまらなければ、仕事だってうまく進まない。
「会長だからしっかりしなきゃ」と、毎日気を張り詰めるのにも疲れてしまった。
会長の仕事がこんなにも大変だなんて思わなかった。
けれど……私の本当の悩みは、周りに陰口を叩かれることでも、理不尽に仕事を押し付けられることでもない。
私は彼氏に——。
「莉央ー!!」
「きゃっ!!」
背後から飛んできた声と同時に、私は後ろから強く抱きつかれた。

