先生と拒否柴系女子

「それなら大丈夫。私、もともと勉強してないし」
「何ぃ!?」
「いや⋯⋯ちゃんと授業を聞いてるから、それで点が取れるってこと」
「ああ、言われてみれば、文系では上位だもんな」
 先生が、日本史以外の私の成績を把握しているとは知らなかった。
「まあ、大船に乗ったつもりで任せなさいって」
「頼もしいな」

 先生がマメに掃除を手伝ってくれているお陰で、部屋は綺麗になっただけでなく、かつて音楽の授業で使っていた五線紙まで出てきた。
 音楽の授業は高校1年までしかなかったので、なんだか懐かしい。
 ピアノ教室に通うのは面倒だったのに、まさかこんな時に役立つとは。
 もともと知っている曲ではあるが、念のため音源を聴いて、書き下ろしていく。
 こんな風にお節介を焼くなんて、なんだか私らしくない気がするが、不思議なことに、面倒どころか楽しい。
 どうしてだろう?自分でもよくわからない⋯⋯。