先生と拒否柴系女子

 ゆえに、親があまり遠くまで行くのが億劫な時は松本へ、少し遠出となると金沢へ、元気のある時には名古屋へ遊びに連れていってもらっていたが、基本的には何もない地元で燻っているのが大半。
 最もよく行く都市は、金沢だった。
 先生は不思議そうな顔で、
「実家?ここでご家族と住んでるんじゃないのか?」
「一人暮らしですよ」
 すると、先生は何故か申し訳なさそうな表情で、
「すまない⋯⋯何か、聞いてはいけないことを聞いたかな」
 そう言って、落ち込んでしまった。
「へ?別に何もありませんよ。去年までは兄と住んでたんですけど⋯⋯まあ、色々あって、今は一人暮らしなんです」
 先生は、目の前でしゃがむと私と視線を合わせ、
「まだ18にもならない女子が一人暮らしなんて、淋しくないか?」
「いや、全然。自由気ままに暮らしてますよ。先生は淋しいんですか?」