愛斗は深呼吸をして、正子、高、ありさ、勇一、実の順に一人ひとりに笑顔で挨拶をした。
緊張しながらも、大好きな人たちと話せる喜びが胸いっぱいに広がっていく。和やかに会話が弾んだところで、勇一が少し前のめりになって声をかけてきた。
「よかったら、サーカスのYouTubeチャンネルにゲスト出演してみませんか? 愛斗くんの話を、ぜひ視聴者のみなさんにも届けたいんです」
愛斗は驚きながらも、すぐに嬉しい気持ちが込み上げてきた。
「はい、ぜひお願いします!」と元気よく答え、その日のうちに撮影に臨んだ。
動画の中で愛斗は、少しだけ緊張しながらも心からの思いを言葉にした。
「いつもサーカスのYouTube、楽しみに見ています。みなさんの歌と笑顔が、私の毎日の元気の源なんです」
そして迎えたコンサート本番。
ステージの照明が輝き、観客の拍手が会場いっぱいに響く中、愛斗はサーカスのメンバーと共に歌い、踊り、観客の声援に全身で感動した。
約二時間——あっという間のステージが、大きな拍手の中で幕を閉じた。
楽屋の廊下では、みんなで記念の写真を撮影した。
スタッフさんに撮ってもらった一枚を見ていると、正子が柔らかい笑顔で近づいてきた。
「よかったら、このあとみんなで打ち上げに行くんだけど、愛斗くんも来ませんか?」
「はい! ぜひ参加させてください!」愛斗は嬉しさが溢れ、深くお礼を言った。
打ち上げの会場は和やかな笑い声に包まれていた。食事を楽しみ、おしゃべりが進むうちに、愛斗は思い切って口を開いた。
「実は私、小さい頃からずっとサーカスの大ファンなんです。今日こうしてみなさんと一緒にいられるなんて、夢のようです」
そう言って、愛斗は大切に持っていたものを取り出した。しっかりとした硬質ケースに収められた、幼い日の一枚の写真。
少し緊張しながら正子、高、ありさ、勇一の順に見てもらうと、正子が目を細めて写真を見つめ、高も肩を寄せてきた。
「これ……まさか、あのときの男の子?」
ありさも写真を覗き込み、瞳を大きく見開いた。
「えっ……これって、公園で私たちの歌を聴いてくれていた男の子?」
「はい。覚えていてくれたんですね」愛斗の目には涙が浮かんでいた。「あの日、サーカスのみなさんに会えて、本当に本当に嬉しかったんです。そしてありささんが、『大きくなったら一緒に歌手になって、一緒に歌おうね』って言ってくださった言葉が、ずっと私の心の中にありました。その言葉があったから、私も歌が好きで、こうして夢を追い続けてこられたんです」
愛斗の話に、正子も高もありさも、じっと耳を傾けてくれた。勇一も目頭を押さえ、実も「なんて素敵な思い出なんでしょう」と声を震わせていた。
打ち上げは三時間ほど続き、名残惜しい気持ちを抑えながら愛斗は家へと帰った。家に着いても胸の高鳴りはおさまらない。今日コンサートに出られたこと、みんなと打ち上げで話せたこと、幼い頃の思い出がみんなに届いたこと——その幸せを噛み締めながら、愛斗は眠りについた。
次の日、愛斗は朝から用事の支度を整えて家を出た。途中、近くのコンビニに立ち寄ると、棚の前で背伸びをしているありさの姿があった。彼女は一番上の棚に手を伸ばしているのだけれど、なかなか届かず、少し困ったような表情をしていた。
愛斗はそっと近づいて、手を伸ばした。「これですか?」
「わあ、ありがとうございます! まさかここで会えるなんて」ありさは驚いたように笑顔を見せた。
それから自然と話が弾み、レジを済ませてコンビニを出ると、二人は並んでゆっくりと歩き出した。駐車場まで来ると、ありさが車の鍵を手に取った。愛斗はその姿を見て、心が躍るような思いを感じ、思い切って声をかけた。
「よかったら、少しだけ一緒にお茶でも飲んでいきませんか? 近くに素敵なカフェがあるんです」
ありさは一瞬、目を丸くして驚いたようだった。だけどすぐに、太陽のような笑顔がこぼれた。
「はい、ぜひ。行きましょう」
緊張しながらも、大好きな人たちと話せる喜びが胸いっぱいに広がっていく。和やかに会話が弾んだところで、勇一が少し前のめりになって声をかけてきた。
「よかったら、サーカスのYouTubeチャンネルにゲスト出演してみませんか? 愛斗くんの話を、ぜひ視聴者のみなさんにも届けたいんです」
愛斗は驚きながらも、すぐに嬉しい気持ちが込み上げてきた。
「はい、ぜひお願いします!」と元気よく答え、その日のうちに撮影に臨んだ。
動画の中で愛斗は、少しだけ緊張しながらも心からの思いを言葉にした。
「いつもサーカスのYouTube、楽しみに見ています。みなさんの歌と笑顔が、私の毎日の元気の源なんです」
そして迎えたコンサート本番。
ステージの照明が輝き、観客の拍手が会場いっぱいに響く中、愛斗はサーカスのメンバーと共に歌い、踊り、観客の声援に全身で感動した。
約二時間——あっという間のステージが、大きな拍手の中で幕を閉じた。
楽屋の廊下では、みんなで記念の写真を撮影した。
スタッフさんに撮ってもらった一枚を見ていると、正子が柔らかい笑顔で近づいてきた。
「よかったら、このあとみんなで打ち上げに行くんだけど、愛斗くんも来ませんか?」
「はい! ぜひ参加させてください!」愛斗は嬉しさが溢れ、深くお礼を言った。
打ち上げの会場は和やかな笑い声に包まれていた。食事を楽しみ、おしゃべりが進むうちに、愛斗は思い切って口を開いた。
「実は私、小さい頃からずっとサーカスの大ファンなんです。今日こうしてみなさんと一緒にいられるなんて、夢のようです」
そう言って、愛斗は大切に持っていたものを取り出した。しっかりとした硬質ケースに収められた、幼い日の一枚の写真。
少し緊張しながら正子、高、ありさ、勇一の順に見てもらうと、正子が目を細めて写真を見つめ、高も肩を寄せてきた。
「これ……まさか、あのときの男の子?」
ありさも写真を覗き込み、瞳を大きく見開いた。
「えっ……これって、公園で私たちの歌を聴いてくれていた男の子?」
「はい。覚えていてくれたんですね」愛斗の目には涙が浮かんでいた。「あの日、サーカスのみなさんに会えて、本当に本当に嬉しかったんです。そしてありささんが、『大きくなったら一緒に歌手になって、一緒に歌おうね』って言ってくださった言葉が、ずっと私の心の中にありました。その言葉があったから、私も歌が好きで、こうして夢を追い続けてこられたんです」
愛斗の話に、正子も高もありさも、じっと耳を傾けてくれた。勇一も目頭を押さえ、実も「なんて素敵な思い出なんでしょう」と声を震わせていた。
打ち上げは三時間ほど続き、名残惜しい気持ちを抑えながら愛斗は家へと帰った。家に着いても胸の高鳴りはおさまらない。今日コンサートに出られたこと、みんなと打ち上げで話せたこと、幼い頃の思い出がみんなに届いたこと——その幸せを噛み締めながら、愛斗は眠りについた。
次の日、愛斗は朝から用事の支度を整えて家を出た。途中、近くのコンビニに立ち寄ると、棚の前で背伸びをしているありさの姿があった。彼女は一番上の棚に手を伸ばしているのだけれど、なかなか届かず、少し困ったような表情をしていた。
愛斗はそっと近づいて、手を伸ばした。「これですか?」
「わあ、ありがとうございます! まさかここで会えるなんて」ありさは驚いたように笑顔を見せた。
それから自然と話が弾み、レジを済ませてコンビニを出ると、二人は並んでゆっくりと歩き出した。駐車場まで来ると、ありさが車の鍵を手に取った。愛斗はその姿を見て、心が躍るような思いを感じ、思い切って声をかけた。
「よかったら、少しだけ一緒にお茶でも飲んでいきませんか? 近くに素敵なカフェがあるんです」
ありさは一瞬、目を丸くして驚いたようだった。だけどすぐに、太陽のような笑顔がこぼれた。
「はい、ぜひ。行きましょう」

