「アンタも、何か大変なんだな」
「えっ?」
「その、なんつーの…特殊体質?さすがの俺も幽体離脱は経験したことないからさ」
「わ、私もビックリしているよ…。なんで毎夜、幽体離脱してしまうのかもサッパリで…」
「そう。でも絶対に何か理由があると思うよ」
「……鹿目くん…は、巻き込まれ体質だって澪央くんからチラッと聞いたけど…」
「あー…基本的に幽霊絡みでな。どうやら俺は良くないものを引き寄せる体質らしいんだ。もう、生まれたときから定められている運命(こと)なんだって。…でも、いつも助けてくれる幼なじみがいるから何とか事なきを得ているけどな」
そう言った鹿目くんの表情が一瞬、優しかったから少しだけ驚いてしまった。
そんな顔も出来るんだね。
「で、鹿目は、その幼なじみの助言で、今、避難という名のお泊まり会をしているんだよな」
「あ、紅茶ドーモ」
「(じ、助言…っ!?)」
鹿目くんのピンチを毎回(?)救っているあたり、只者じゃない気がして、ゴクリと固唾を飲み込む。
どういう人なんだろう?…なんだか、物凄く気になってきたよ。
「…あと5分で三時になるな」
時計を見た鹿目くんがポソリと呟いた。
「えっ、もうそんな時間?」
「時間が経つのは早いよな。今日はもう誰も来ないと思う」
「よ、よかったぁ~…」
「……ホラーが駄目っていうのは本当なんだな」
「え?」
「澪央から聞いた。コイツさぁ、アンタのことよく話してくるんだよ」
「っ、鹿目…!!」



