午前2時の東堂さん家─夏宮星乃のミステリアスな日々。─



いくら疑問に思ったって答えは見つからないのに、首を傾げずにはいられない。


「こんなミステリアスな体質、いらないんだけどなぁ…」


「鹿目は巻き込まれ体質だけど、夏宮も大概だよな」


「うぅっ、どうしたら解決するのかなぁ…もう澪央くんたちに迷惑をかけたくないよ」


「全然迷惑じゃねぇから、気にすんな。…幽体離脱の件も、兄貴と一緒に解決方法を模索してるところだから、一人で背負うとするなよ」


「澪央くん…」


なんて心強いんだろう…!


「……澪央くんがいてくれてよかった」


「──っ!? そ、そうか…?」


「……あれ?澪央くん、なんか顔が赤いような気が…ハッ、もしかして熱があるんじゃあ…っ!?」


「い、いや大丈夫だから…!俺に近づかないで、」


掌でストップをかけられてしまった。


大丈夫ならいいんだけど…。


私から顔を背けている彼を心配していると、ガチャッとドアが開く音がした。


「(ん?誰かが来た?氷雨くんかな?)」


気になってそっちを見てみると、さっき出ていったはずの『彼』ーーー鹿目くんがリビングに入ってきた。そして、空席にドカッと腰を下ろした。


「は、何?どうした…」


「やっぱ目が冴えて眠れそうにねぇわ。澪央、俺にも飲み物くれ」


「……。ハァ、待っていろ」


一瞬、不満そうな表情を浮かべた彼は、ヘッドホンをテーブルの上に置くと鹿目くんの飲み物を用意し始めた。


私も座った方がいいかな…と思って席に戻ると、鹿目くんがチラッと私を見た。


巻き込まれ体質とは到底思えないくらいに、圧倒的なオーラが彼にはあった。