思ったことを正直に答えると、ピシッ、この場の空気が凍った気がするついでに澪央くんがヘッドホンを落とした。
─────ゴトッ!!
「わっ!?ヘッドホンが…!!」
「っ、やべ…、」
「…………あー。俺、もう戻るわ。じゃあな」
「えっ?あ、おやすみなさい…?」
宣言通りにくるりと背を向けてリビングから姿を消えた謎多き同級生に首を傾けつつ、ヘッドホンを拾い上げた澪央くんに声を掛ける。
「ヘッドホン壊れてないかな?大丈夫?」
「た、多分大丈夫だと思う……それより、夏宮」
「…?」
「夏宮は………その、アイツ…鹿目(かなめ)みたいなタイプが好みなのか…?」
「…………え?」
「アイツのことが好き、とか…」
「えっ!?そ、それはないです!!」
なんでそんな話に…!?と思いながらも、右手を大きく振って否定すると、澪央くんは「そうか…」と言って顔を綻(ほころ)ばせた。
「(…えっ、な、何今の笑顔…っ!?)」
「……あのさ、鹿目も霊感があってさ」
「えっ?…あっ、だから私の事が見えていたんだね」
「ああ。…でもそれに加えて巻き込まれ体質だから今まで大変な思いをしてきたみたいなんだ」
「ま、巻き込まれ体質…!?」
「今日泊まりに来ているのもそれと関係あってな」
「(あ、ただ泊まりに来たわけじゃないんだ…気になるけど知らない方が良い気がするのは何故だろうか…)」
「……あ、小説はあそこの棚にあるから気になったのがあったら読んでみて。まぁ、ほぼ兄のだけどな」



