「…………私が『ここ』にいると言うことは、そういうことになりますね…。でも私の意思で来た訳でもなければ、例の扉を通ってきた記憶もないので、澪央くんに起こされてめちゃくちゃ驚きました…」
「俺もビックリしたよ。一人で過ごしていたら、ここにいるはずのない夏宮がテーブルに突っ伏して寝ていたからビビった。今年で一番驚いたかもしれない」
「な、何かすみませんでした……」
澪央くん視点で想像したら怖くてゾッとした。
最近、予想外なことが起こりすぎて溜め息が零れる私に、澪央くんが紅茶を淹れてくれた。
「とりあえず、これでも飲んで」
「あ、ありがとう…っ!」
気遣いが完璧な澪央くんから紅茶を受け取る。
昨夜、氷雨くんが座っていたところに澪央くんが腰を下ろした。
そういえば、当番制なんだっけ。
「……今日の当番は澪央くんなんだね」
「ああ」
「…あ、お菓子もありがとう」



