午前2時の東堂さん家─夏宮星乃のミステリアスな日々。─



◇


『毎朝、私を起こしているのは誰なんだろう?』


何回そんなことを思ったかもう数え切れないくらいに、私の一日は不思議から始まる。


確か、その声を聞くようになったのは、小学五年生の夏辺りからだったと思う。


初めて耳にしたときは自分の気のせいかと思ったけど、次の日もアラームが鳴る前にその知らない誰かに起こされたし、中学二年生になった現在(いま)も続いている。


でもその謎のお陰で、休日も規則正しい生活を送れているのだけれども。


……でも、こんなにも気になるのに、謎を解く手掛かりがひとつもないから、4年経った今もまだ解明することが出来ないでいる。


その事実に何となく悔しくなって、まだ人が少ない朝の教室で、机に頬杖を付きながら眉根を寄せていると


「ほーしのっ!」


元気よく教室に現れた美少女が、私に向かって片手をブンブン振った。