午前2時の東堂さん家─夏宮星乃のミステリアスな日々。─



今日も一日を乗り越えた私は、風呂が終わるなりにベッドにダイブした。


「あー、めっちゃ疲れた………」


まだやらなきゃいけないことがあるのに、昨夜の幽体離脱の件もあるのか疲労感が半端ない。


やばい…指1本すら動かせないくらいに相当疲れているのね、私……仕方がない、少しだけ寝たら課題をやろう…。


私は何とかスマホにアラームを掛けてから、逆らえない眠気に一気に落ちた。


◇


『ーーーの』


夢の中で、誰かの声が聞こえた気がした。


『星乃』


名前を呼ばれている。


誰かが私の名前を呼んでいる。


「んん…、」


見ていた真っ白な夢が、溶けていく。


自分の脳がだんだん覚醒し始める。


……はっ!そうだ、課題やらないといけないんだった…!!今、何時!?


かばっと勢いよく顔を上げると、こちらを見下ろしている困惑顔と目が合った。


「…あ、起きた」


そう囁いた黒髪イケメンに思考が停止した。