「───そ、それにしても、東…み、澪央くんって双子だったんだね!私、てっきり高校生か大学生くらいのお兄さんがいると思っていたからビックリしたよ」
私が慌てて話題を変えると、東堂くんは寂しそうに長い睫毛を伏せた。
「……まだ思い出せないのか」
「…? ごめん、今、何て言ったの?」
「───いや、何でも無い。…つーか、莉々子、いつから後ろにいたんだよ」
「えっ!?」
後ろを振り向くと、莉々子がにんまりした顔で私たちを見ていた。
「いつからって…5分くらい前?いや~、二人がなんか良い感じだったから声をかけるタイミング見失っちゃってぇ~」
「(い、良い感じって…!)」
「……視線を感じて振り向いたことを今凄く後悔している」
「ねー、なんで振り向いちゃったのかしら~」
楽しそうに話している二人の傍で、私は莉々子の言葉で一気に籠った熱を冷ますのに少しだけ時間がかかっていた。
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