急に黙り込んでしまった彼にハラハラしていたら、そんなお願い事をされて目を何度もパチパチしてしまった。
────な、名前で呼ぶ!?
「そ、それはムリだよ…っ!!」
「何で?兄貴は名前で呼ぶくせに」
「だ、だって…!」
氷雨くんと話すときは、ややこしいから東堂くんのことを下の名前で呼んでいたけど…男子を下の名前で呼ぶなんて私には難易度が高いよ…!
「ほら、今、試しに呼んでみてよ。」
「~~~っ」
し、しょうがない…!ここは相談に乗ってくれたお礼だと思って腹を括ろう!!
私は覚悟を決めて、楽しそうに私を見ている彼の顔を見上げた。
「み、澪央くん」
「……ん。」
満足げに笑った彼に、体温が上昇して目が回りそうだ。
な、なんだろうこの空気…耐えられない!!



