午前2時の東堂さん家─夏宮星乃のミステリアスな日々。─



急に黙り込んでしまった彼にハラハラしていたら、そんなお願い事をされて目を何度もパチパチしてしまった。


────な、名前で呼ぶ!?


「そ、それはムリだよ…っ!!」


「何で?兄貴は名前で呼ぶくせに」


「だ、だって…!」


氷雨くんと話すときは、ややこしいから東堂くんのことを下の名前で呼んでいたけど…男子を下の名前で呼ぶなんて私には難易度が高いよ…!


「ほら、今、試しに呼んでみてよ。」


「~~~っ」


し、しょうがない…!ここは相談に乗ってくれたお礼だと思って腹を括ろう!!


私は覚悟を決めて、楽しそうに私を見ている彼の顔を見上げた。


「み、澪央くん」


「……ん。」


満足げに笑った彼に、体温が上昇して目が回りそうだ。


な、なんだろうこの空気…耐えられない!!