午前2時の東堂さん家─夏宮星乃のミステリアスな日々。─



「うーん……なんか、ずっとあったものが突然消えたからね。だから、なんか違和感あって…でも、これも少しずつ慣れていくんだろうね」


「……そうだよな。ずっと続いていたんなら、なおさら慣れないよな」


その言葉には少し切なさがはらんでいた気がして、なんとなく引っ掛かりを覚えた。


「結局、謎のままだけど…でも東堂くんたちがいなかったら、きっと解決しなかったと思う…。話を聞いてくれて嬉しかったよ、ありがとう」


「あ、あー…(兄貴の奴、話してないのか…。)どういたしまして」


「氷雨くんにも、いつか直接お礼を言いたいな」


「………っ!?」


目を大きく見開いた東堂くんに首を傾げる。


「? どうしたの?」


「……兄貴のこと、名前で呼んでいるのか?」


「あ、うん。東堂くんだとややこしいから…」


「……」


「と、東堂くん…?」


「…………あのさ、俺の事も下の名前で呼んでくれない?」