午前2時の東堂さん家─夏宮星乃のミステリアスな日々。─



「……そ、そういえば、氷雨くんは何でこんな時間に起きているの?」


今さらになって真夜中に起きている彼に疑問を持った。


私がここに来る前まで本を読んでいたみたいだし…お菓子も普通に食べているし。今も息をするようにモグモグ食べて……あれ?そういえば、氷雨くん、さっきとんでもないこと言っていなかった?


なんか、この時間に生きている人間がどうのこうのって… 


サァーッと一瞬で青ざめた私に、氷雨くんはあっけらかんと言った。


「あー…この家にはね、2時になると幽霊が来るんだよ」


ああ、聞かなきゃ良かった…。


「ゆ、ゆゆゆっ、幽霊…???な、なんで幽霊が来るんですか…???」


「そう、星乃ちゃんが苦手な幽霊だよ。夜中の2時から3時までの間にね、何故か家にやって来るんだよ」


「なぜかって…理由は分からないんですか?」


「うん。昔からだし、別に解明しようと思ったこともないからね~」


「……。」