氷雨くんの言葉に思考が停止する。
氷雨くん曰く、どうやら私は、東堂家にお邪魔しているらしい。しかも真夜中に。
…………本当に何で?過ぎる。
「……えっと、説明を受けてもハテナが全然減らない…むしろ増えていく一方なんですが…???」
「だよね。俺もビックリしているよ。だって、そもそもこの時間に生きている人間がこの家に訪れることはまず無いからね。ていうか過去に例外がない」
「え……生きている人間………えっ?」
待って、何か今とんでもないことをさらっと言わなかった?
「でも、キミはここに来た。そもそもどうやって来たの?少し話を聞いても良いかな?さぁさぁ、椅子に座ってお茶をしながらお喋りしよう」
「えっ、あっ、はい…」
氷雨くんが紳士のごとく椅子を引いてくれたので、何度もペコペコしながら恐る恐る腰を下ろした。
そして、彼は淹れた紅茶を私の前に置くと、今度は種類が豊富のお菓子が入った箱を指差して、「お菓子も食べていいからね」と王子様スマイルで言った。
お、お菓子まであるの!?美味しそう…っ!!……でもこの時間にお菓子なんか食べたら色んな意味でヤバイ…あ、私の好きなチョコクッキーがある。



