◇
「(………あれ? ここはどこ…?)」
気が付くと私は暗闇の中にいた。どこを見ても、真っ暗だ。
「(なにこれ……夢?変な夢…灯りが一つもないなんて)」
暗いところも苦手だからゾワッとした。
これが明晰夢というやつだろうか?と思っていると、ひらり、どこからともなく現れた白い蝶々が眼前を通った。
私を驚かせた一匹の蝶々は足跡を残すかのように小さな光を降らしていく。
その光景が美しくて、私は虜になったように真っ白な蝶々を追い掛けた。
しばらくして、その蝶々が忽然と消えた。その代わりに眩しくない程度に発光した扉が現れた。
「えっ!?」
暗闇の中で光る謎の扉に、思わず後退する。
こ、今度は何…!?
お洒落なデザインをした扉に嵌められた格子の中が気になって覗いてみたけれど、外から見えないタイプの窓ガラスだったので何の情報も得られなかった。
なんだろう?この扉…これ、開けてもいいやつ?
でも中にオバケとか怪物とかヤバそうな類いの危険がいたらと思うと、ドアノブを回す勇気が出てこない。
夢でもホラー展開はお断りなので…!!



