午前2時の東堂さん家─夏宮星乃のミステリアスな日々。─


◇


「……あれ、東堂くんからメッセージ来てた」


悪戦苦闘した課題を何とか終わらせて、就寝する前にスマホを見てみたら東堂くんからのメッセージが来ていることに気が付いた。


さっそく私の事をお兄さんに話したのかな? 


「…って、最後のメッセの時間が一時間前じゃんっ!!」


今はもう22時を過ぎているから、慌ててメッセージを開く。


えぇっと…もうお兄さんに話したんだ!さすが東堂くん、行動が早い。何か解決方法が見つかったのかな?


「………え、お兄さんが私と直接話したいから東堂くんのお家に来てほしい!?!?」


最後に送られたメッセージの内容に驚いて復唱してしまった。


東堂くんのお兄さん曰く、気楽に遊びにおいで~とのことらしい。


ま、まままマジですか…っ!?


私の読み間違いかもしれないと思って、念のためにもう一回読んでみたけど、やっぱり家に来てほしいと書いてある。


でも東堂くんのファンにバレたら…と思うとゾッとする。だって、東堂くんってアイドルなのか!?って突っ込みたいくらいに人気なんだもん!ファンクラブまであるし…!!


今朝だって教室に戻ったときも、視線が凄かったことを思い出してブルッと体が震えた。


でもこれは私を思ってこその提案だろうし…彼らの気持ちを無下にするような真似はできない…っ!!


私は震えがとまらない手で文字を打った。都合の良い日を伝えて何とか返事をすることができたけど、次は妙なソワソワ感に支配されて挙動不審になってしまう。


「…………ふぅー、とりあえず寝よう。」


そんな自分を落ち着かせるために息を長く吐いた私は、今度こそベッドに潜り込んだ。