開いたトークアプリの一番上に存在している人気者の名前をじっと見つめていたら、今度はそんなハテナが浮かんで、うーん、と小さく唸りながら首を傾げてしまった。
「(……それにしても、東堂くんとは昨日初めて喋ったけど本当に優しかったなぁ…)」
昼休みに突撃した私の質問に丁寧に答えてくれたし。
まぁ本人は聞かれ慣れていると言っていたけど、あんなにかっこいい上に優しかったら、そりゃモテるよねぇ。
…昨日は詳しいことまで言わなかったけど、もし話す機会があったら、その時に話してみようかな。
そんなことを思いながら、私は暗くしたスマホを手放して朝の支度をしたのだった。
◇
「星乃、おはよう!ねー、東堂とメッセで会話した!?」
私より後に登校してきた莉々子が、私の前の席に鞄を置くなりに目を輝かせながら聞いてきた。ま、まさか朝から『彼』の名前を耳にするとは…
突然振られた話題にビックリしつつも、私は笑みを浮かべた。
「おはよう、莉々子。東堂くんとは挨拶だけだけど、一応会話したよ」
「は!? 挨拶だけっ!? いやいや、もっと喋りなよぉ~」
「えぇ?そんなこと言われても…何を話せばいいのか分からないんだけど…」



