午前2時の東堂さん家─夏宮星乃のミステリアスな日々。─




『おはよう、星乃』


…………ああ、また、この声か。


「…おはよう、」


─────正体不明のキミへ。


そうやって声に出して返事しまうのは仕方のないことだと思う。


それに、あの声をスルーすると自分が酷いことをしているような気持ちになってモヤモヤするからっていうのもある。


「(……なーんか、ずっと録音した声を聞いているみたいだなぁ。声のトーンも早さも、いつも同じ気がするから)」


そんなことを考えていたら、ピピピッ、部屋を響かせる音にハッとして速攻止めた。


そして視界に入ったスマホを見て、昨夜を思い出した。


そういえば、莉々子経由で東堂くんと連絡先を交換したんだった。


でも、まだ全然喋っていないからトークの背景が見える。


…果たして、これが埋まる日がやって来るのだろうか…?