むしろドン引きされる未来しか見えない。
ぶんぶんと頭を左右に振ると、兄は不満そうに唇を尖らせた。
「えー、でも積極的に動かないと星乃ちゃんと関わる機会が増えないよ。クラスも別なんでしょ?」
「…そんなことは分かっているから」
「ふふ、澪央、頑張れ。お兄ちゃんは応援しているからね」
「…っ!!」
ぎくりとした俺に追い打ちをかけるように兄は言った。
「あの頃から、ずっと好きなんでしょ?星乃ちゃんのこと。……だから嬉しそうに眺めていたんでしょ?」
ソレ、と言いながらスマホを指差して穏やかに笑った。
俺は何も言い返せなかった。
斜め下に俯かせた顔を上げられないでいると、耳まで赤いね、と言われて体温がもっと上がったと思う。



