午前2時の東堂さん家─夏宮星乃のミステリアスな日々。─



むしろドン引きされる未来しか見えない。


ぶんぶんと頭を左右に振ると、兄は不満そうに唇を尖らせた。


「えー、でも積極的に動かないと星乃ちゃんと関わる機会が増えないよ。クラスも別なんでしょ?」


「…そんなことは分かっているから」


「ふふ、澪央、頑張れ。お兄ちゃんは応援しているからね」


「…っ!!」


ぎくりとした俺に追い打ちをかけるように兄は言った。


「あの頃から、ずっと好きなんでしょ?星乃ちゃんのこと。……だから嬉しそうに眺めていたんでしょ?」


ソレ、と言いながらスマホを指差して穏やかに笑った。


俺は何も言い返せなかった。


斜め下に俯かせた顔を上げられないでいると、耳まで赤いね、と言われて体温がもっと上がったと思う。