午前2時の東堂さん家─夏宮星乃のミステリアスな日々。─



─東堂澪央Side─


数時間前に登録したばかりの連絡先をじっと見つめる。


『夏宮星乃』


綺麗な名前をした同学年の彼女の姿を思い出す。


今日の昼休みに対面することになるなんて思いもしなかったのに、連絡先まで交換してしまった。


…まぁ莉々子経由で交換したんだけどな。


今のところ、よろしくという短い挨拶しか出来ていないのだが、それでも喜色がじわじわと胸に広がる。


「────澪央、さっきからずっとスマホ見てるけど…どうしたの?しかもなんか嬉しそうだけど、何か良いことでもあった?」


夜中。リビングのテーブルの向かいに座る男がニヤニヤしながら質問攻めしてくる。


一年の時に同じクラスだった莉々子にも同じような顔をされたな…と、今日の昼休みを思い出した俺は少しだけ眉をひそめた。