午前2時の東堂さん家─夏宮星乃のミステリアスな日々。─



「えっと、初めまして。私、隣のクラスの夏宮星乃(なつみやほしの)って言います」


「知ってる」


「えっ?」


まさかの返答に軽く衝撃を受けていると、「莉々子から話聞いたことあるから」と理由を付け足してきた。


あ、なるほど?…って、いつ話したの??


気になって莉々子の方を見ると、彼女は顎に人差し指を当てている。


「あー、そういえば東堂に星乃のこと話したことあるかも!めっちゃかわいい女の子と友達になれたことを報告するついでに自慢してたんだよね~」


「エッ???」


か、かわいい?


…いやいや、全っっっ然ですけど!?!?


まさかの紹介のされ方に数秒、思考停止してしまった。


「それにしても、星乃の話をしたのは結構前のことだと思うけど…よく覚えていたね?」


「…。ーーーで、俺に聞きたいことって?」


横にいる莉々子がこれでもかというくらいにニヤニヤしていることに全く気付いてない私は、東堂くんの言葉にハッと我に返った。