明日も、明後日も、その先も


⸻

「……お前ら、ちょっと大丈夫?」

ふいに、隣から声がした。

はっとして顔を上げると、〇〇の友達が、気まずそうに笑っていた。

「いや、俺、どこまでここにいていいのか分かんなくなってきたんだけど」

〇〇は、少しだけ顔をしかめた。

「……うるさい」

「いやいや、こっちは気を遣ってんの。お前がずっと黙って見つめてるから、こっちまで緊張したわ」

私は思わず笑ってしまった。

〇〇の友達は、私にも笑いかけた。

「まあ、会えてよかったな」

その言葉に、胸が温かくなった。

「……うん。ありがとう」

「いや、俺は何もしてないけど」

そう言いながら、彼は〇〇の肩を軽く叩いた。

「お前はあとでちゃんと話せよ」

「……分かってる」

「ほんとに?」

「分かってるって」

「ならいいけど」

友達は少しだけ真面目な顔になった。

「大事にしろよ」

〇〇は、一瞬だけ黙った。

それから、私を見た。

「……うん」

その返事は、小さかったけれど。

さっきまでの沈黙とは違うものに聞こえた。