ずっと、こうしたかった。
何度も想像した。
もし、また会えたら。
もし、もう一度抱きしめてもらえたら。
どんなに嬉しいだろうって。
〇〇の胸に顔を埋めると、懐かしい匂いがした。
それだけで、今まで我慢していた気持ちが全部あふれてきた。
「……会いたかった」
何度も、何度も繰り返した。
〇〇は、私の頭を優しく撫でていた。
「……うん」
「……ずっと会いたかった」
「……うん」
「……大好きだった」
その言葉に、〇〇の腕に少し力がこもった。
「……今も?」
小さな声だった。
私は顔を上げて、〇〇を見た。
「……今も」
〇〇は、困ったように笑った。
泣きそうな顔にも見えた。
そして、私の頬に手を添えた。
唇が触れた。
最初は、確かめるようなキスだった。
本当にここにいるのか。
もう一度、触れてもいいのか。
そんなふうに、お互いの気持ちを確かめるような。
一度離れて、また目が合った。
〇〇は何も言わなかった。
私も何も言わなかった。
ただ、もう一度キスをした。
今度は、さっきよりも長く。
会えなかった時間を埋めるように。
ずっと言えなかった気持ちを伝えるように。

