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そのあと、私は〇〇たちと一緒に、別の店に移動した。
最初は少し緊張した。
でも、友達が気さくに話しかけてくれたおかげで、少しずついつもの自分に戻っていった。
〇〇は隣に座っていた。
時々、私の方を見る。
目が合うと、すぐにそらすこともあった。
そんな仕草が、なんだか懐かしかった。
しばらくして、〇〇が飲み物を注文しに席を立った。
そのときだった。
近くを通った店員さんが、別のテーブルのグラスにぶつかりそうになった。
「あっ」
グラスが傾いて、私の方へ飲み物がこぼれそうになる。
隣にいた〇〇の友達が、慌てて私の腕を引いた。
「危なっ」
おかげで、飲み物は服にかからずに済んだ。
「大丈夫?」
「うん、ありがとう」
「よかった。せっかくの服なのにね」
そう言って、彼は笑った。
そのまま、何となく二人で話し始めた。
〇〇の昔の話や、友達同士の話。
思っていたよりも話しやすくて、私は久しぶりに声を出して笑った。
そんな話をしていたとき。
戻ってきた〇〇が、私たちを見た。
一瞬、足が止まった。
それから、何も言わずに私の隣に座った。
そして、ごく自然な動作で、私の肩に腕を回した。
「……何話してんの?」
声が、少しだけ低かった。
友達がニヤニヤしながら答える。
「いや、普通に話してただけだけど?」
「……ふーん」
〇〇はそう言いながら、私を自分の方へ引き寄せた。
思わず顔を上げると、〇〇と目が合った。
「……何?」
「別に」
「……嫉妬してる?」
そう聞くと、〇〇は一瞬黙った。
「……してない」
「ふふ」
「……何笑ってんの」
「かわいいなと思って」
その瞬間、〇〇の友達が吹き出した。
「お前、今の聞いた? かわいいってよ!」
「うるさい」
「いやー、よかったなあ。ずっとその顔してろよ」
「お前、ほんと黙れ」
〇〇は友達を睨んでいたけれど、私の肩に回した腕は、そのままだった。
その温かさが、嬉しかった。
でも、もうこれだけでいいとは思いたくなかった。
私は、〇〇のことが好きだから。
好きだからこそ、今度こそちゃんと向き合いたかった。

