翌朝。
雲一つない快晴の空から、まぶしすぎる朝の光が降り注いでいた。昨日、僕の世界を完全に狂わせたあの激しい雨が嘘のようだ。
「……まぶし、すぎる……」
いつもの通学路。ハルは制服の襟に顔を埋めるようにして、重い足取りで歩いていた。
昨日の夕暮れ、錆びついた駐輪場のトタン屋根の下で、自分がアオに放ってしまった言葉が、一言一句、脳内で大音量の爆音となってリピートされ続けている。
『――お前が、いるからだろ』
「あああああ、もう……!」
ハルは無意識に自分の頭を両手で抱え込み、激しく髪をかきむしった。すれ違う他校の生徒が不審そうな目を向けてくるが、今のハルにはそれを気にする余裕すらない。
あんなの、どう考えてもアウトだ。ほぼ告白というか、完全に直球のストレートを投げ込んでしまった。その直後にアオの手首を掴んで雨の中を爆走し、そのまま電車に押し込んでバイバイだなんて、我ながら支離滅裂すぎて頭が痛い。
(アオは今頃、どう思ってる……?)
「怒ってるかな」とか「引かれたかな」とか、そんな最悪のパターンが頭をぐるぐると駆け巡る。それとも、いつものように「ハルってば何考えてたの?」って、悪戯っぽく笑い飛ばされるんだろうか。
どちらにしても、気まずい。気まずすぎる。
いつも通り「よぉ」なんて声をかける自信は微塵もないし、かといって露骨に避けるようなダサい真似もしたくない。
学校が近づくにつれ、心臓のビートがまたあの嫌な、でもどうしようもないくらい激しいリズムを刻み始める。
昨日までなら、ただの消化試合だったはずの登校風景。なのに今のハルにとっては、校門をくぐること自体が、人生最大の無理難題(インクレディブル)に思えてならなかった。
ハルは深く、肺の底からため息を吐き出すと、意を決して学校の昇降口へと足を進めた。
雲一つない快晴の空から、まぶしすぎる朝の光が降り注いでいた。昨日、僕の世界を完全に狂わせたあの激しい雨が嘘のようだ。
「……まぶし、すぎる……」
いつもの通学路。ハルは制服の襟に顔を埋めるようにして、重い足取りで歩いていた。
昨日の夕暮れ、錆びついた駐輪場のトタン屋根の下で、自分がアオに放ってしまった言葉が、一言一句、脳内で大音量の爆音となってリピートされ続けている。
『――お前が、いるからだろ』
「あああああ、もう……!」
ハルは無意識に自分の頭を両手で抱え込み、激しく髪をかきむしった。すれ違う他校の生徒が不審そうな目を向けてくるが、今のハルにはそれを気にする余裕すらない。
あんなの、どう考えてもアウトだ。ほぼ告白というか、完全に直球のストレートを投げ込んでしまった。その直後にアオの手首を掴んで雨の中を爆走し、そのまま電車に押し込んでバイバイだなんて、我ながら支離滅裂すぎて頭が痛い。
(アオは今頃、どう思ってる……?)
「怒ってるかな」とか「引かれたかな」とか、そんな最悪のパターンが頭をぐるぐると駆け巡る。それとも、いつものように「ハルってば何考えてたの?」って、悪戯っぽく笑い飛ばされるんだろうか。
どちらにしても、気まずい。気まずすぎる。
いつも通り「よぉ」なんて声をかける自信は微塵もないし、かといって露骨に避けるようなダサい真似もしたくない。
学校が近づくにつれ、心臓のビートがまたあの嫌な、でもどうしようもないくらい激しいリズムを刻み始める。
昨日までなら、ただの消化試合だったはずの登校風景。なのに今のハルにとっては、校門をくぐること自体が、人生最大の無理難題(インクレディブル)に思えてならなかった。
ハルは深く、肺の底からため息を吐き出すと、意を決して学校の昇降口へと足を進めた。



