あまりにも突然の事に、私は驚き、目を丸くした。 何が起きたかすぐ理解できず、呆然と立ち尽くす私。 瀬尾君は、私から離れると微笑んだ。 「じゃあね、花梨。」 後ろ姿で手を振り、 立ち去ってく瀬尾君が見えた。 今…何が起こったの? 震える手で、ゆっくり自分の唇を指で触れてみる まだ、瀬尾君の熱い唇の感触が残っていた。 一人マンションの前で佇む私の前に、一台の車が通りすぎ我にかえる。