先生は…❤



「君の事が、す……」
「宮森っ!!」


二人の声は、ほぼ同時に聞こえ、
私は、後ろから強い力で腕を引っ張られていた。


後ろを振り返ると先生が立っている。


「先生?なんで…?」


腕を引っ張られた私も、
瀬尾君も驚いた顔で先生を見る。


「悪いな。瀬尾。
用事があるから、宮森、借りてくぞ」


呆然としている瀬尾君を残し、
先生は黙ったまま、私を強引に引っ張っていく。