「花梨。」
先生が私の名前を呼ぶ。
低音で甘いトーンの先生の優しい声。
その声が私の鼓膜を揺さぶった。
先生の口から私の名前を聞くだけで胸がキューとなる
見つめられただけでも、ドキドキするのに、先生は私にきゅん死にさせるつもりなのかな。
ドキドキしすぎて心臓が壊れそう。
これ以上、先生の側にいると心臓がもちそうにないよ。
「ねぇ、花梨?」
先生の色香に惑わされて、ポケーッと惚けた私の顔を先生は除き込む。
「ひゃあっ!!」
先生と至近距離で目があって、思わず叫んでしまった。
だって顔が近いんだもんっ。
さっきよりも急に近づいた顔にビックリしちゃったよぉ。

