「え?ええっと…その。」 急に恥ずかしくなって、この場を切り抜けたいイッシンで言葉を探すんだけど見つからない。 視線を泳がせる私。 先生は資料を机に置いて、あたしに近づく。 「いいよ。好きなだけ見て。俺は花梨のモノだから。」 なんて。 慌てふためく私をよそに、先生は余裕で私に甘い言葉を囁く。 私だけを見つめる漆黒の瞳。 その綺麗な瞳に見据えられるだけで私は身動きがとれなくなる。 動けなくなった私に、先生はさらに近づいた。