瀬尾君と話ながら食べてると、瀬尾君が私を見て言った。


「口元に肉まんついてる。」


「え!ウソッ」


うわっ、恥ずかしい!


顔を赤らめながら、私は慌てて口元を触って取る。


それを見ていた瀬尾君が、クスッと笑った。


「そういうところ、カワイイ。」


カ、カワイイってそんな。


女の子に対して、それは、かなりの殺し文句だよ。


いい機会だし、やっぱり、瀬尾君には、ちゃんと言った方がいいよね。


私には先生がいるし、先生以外考えられないもん。


「勘違いだったらごめんね。
瀬尾君てさ、もしかして、私の事好きだったりする?」


「うん。好きだよ。」


顔を赤らめることなく、サラリと言ってのける瀬尾君。