そう言った私の顔に陰りができ、先生の顔が近づいてきた。 この雰囲気はもしかしてキス? 期待して目を瞑る私。 ちょうど、その時だった。 放課後で、人気がなかった教室の前の廊下から、足音が聞こえてきた。 そして、私達がいる教室の前で、足音が止まる。 ビクッとして教室の入り口を見る。 保健室近いし、金沢先生? だけど、教室の入口が開いて、入ってきたのは瀬尾君だった。 「ここに、いたんだね。」 そう言って、笑顔を見せる瀬尾君。