「私、瀬尾君とキス…したの。」 怖くて先生の表情が見れない。 きっと、先生、驚いてるよね。 「あ、でも、違うの。好きとかそんなんじゃなくてっ!瀬尾君に…」 「分かってる。花梨を信じてるよ。」 私は、先生の人差し指で、ピンッとおでこを弾かれた。 「だから、そんな泣きそうな顔すんなって。」 そう言われて、私は自分が泣きそうな顔をしている事に気がついた。