「今度、試してみる?」 先生は、私の耳元に軽く息をフッと吹きかけた。 「───っ!!」 私は耳を手で押さえる。 これ以上ないぐらい顔が真っ赤だと思う。 耳まで熱い。 「もう、先生っ!!」 すぐ、私をからかうんだから! でも、それはいつかねって思ったけど、本人には言ってあげない。 だって、先生が意地悪だから。 笑いながら、私から離れる先生に軽く睨み付ける 先生は顔から笑みを消し、私に言った。